おはようございます。TS事業部の石戸です。
最近、「予想どおりに不合理」という行動経済学の本を読みました。
その本の中で、人が行動する時の心理について、面白い事例がありましたので紹介します。
たとえば、仲の良い友人から引っ越しの手伝いを頼まれた時に、ただ「引っ越しを手伝ってほしい」と言われるのと、「1,000円払うから引っ越しを手伝ってほしい」と言われるのでは、前者の方が快く手伝いをする傾向にあるそうです。
というのも、人は自分の行動に対し値段を付けられると、つい「金銭的な高低」に対して意識を向けてしまうからです。
このケースでは、「1,000円」という対価を提示されたことで、「引っ越しの手伝いがたった1,000円かよ」という気持ちになることがあります。仲の良い友人という前提があるにも関わらず、つい金銭という市場規範で物事を判断してしまうんですね。
特に日本人はお金やお金を稼ぐことに対して、ある種の嫌悪感を持っていることが多いです。そのため、プライベートで人に何かを頼む際は、できるだけ「お金」から遠いところで話をするよう心掛けた方が良いかと思います。
上の事例のような、人が行動する時の心理について学んでおくと、「自分が何を思って行動しているのか」ということが客観的に捉えられるようになり、自制心が強くなりますのでおすすめです。
本日のお知らせは以上となります。
明日は、大阪の田中さん、お願いいたします。